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野口悠紀雄『製造業が日本を滅ぼす』、ダイヤモンド社(2012) [社会科学]

☆☆★★★

野口先生の本は、ハウツーものを中心に今までいくつか読んでいます。ハウツーについては役に立つ技術やサイトを知ることができて有益でした。

円高、脱製造業が日本に富をもたらすというか、今後世界との競争の中で生き残る道である、との主張です。工業製品は技術レベルがさほど高くない(がしかし人件費がとても安い)国でもそこそこ満足する品質のものを作れるので、日本がウリにしてきた”匠の技”的な高度な技術(と高い人件費)は今後不利になる、というメッセージです。その背景には製品を構成する部品の標準化が進んだためだとのこと。円高については、燃料費や原料の高騰はそのまま企業や家計を直撃し、結果として労働者の収入が増えない、と笑えない話です。確かにガソリンの価格はずっと高価格が続いており、だからクルマを使うのを止めようという判断はなかなかできないわけでして、実感として困ったものだという意識は確かにあります。また、震災後の電力供給問題について言及があり、日本から製造業が減れば必要とされる電力量も減るので、脱原発も可能だとのこと。この考え方は新鮮でした。

様々なデータを挙げながら論を展開していくのですが、きちんと理解しようとするとそれなりの基礎知識が必要です。基礎知識が無いためよくわからない部分もあり、自分としての全体評価は高くなかったですが、わかる人が読めばもっと評価が高いのでは、と思います。




製造業が日本を滅ぼす

製造業が日本を滅ぼす

  • 作者: 野口 悠紀雄
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2012/04/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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