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高学歴就職難民 [論説文]

数日前のTVで、「高学歴就職難民」を扱った番組を見た。

高学歴ワーキングプアという言葉は聞いたことがあったが、この言葉とほぼ同義語かと思われる。要するに、高学歴(大学院博士課程卒)の所有者ではあるが、定職に就けずに非常勤やアルバイト生活を続ける人たちを指す。TVで紹介されていた方は、社会科学系の博士課程を卒業し、著書や論文をいくつか出しているが、常勤の職に就けずに非常勤講師をかけもちし、年収が100万円台だそうだ。年金生活をしている両親と同居しての生活だそうだが、これでは苦しいだろう。必要な書籍や文献の入手にも支障が出るのではないだろうか。

1990年代に、大学院の定員が大幅に増やされた時期があったが、それと連動する形でアカデミック・ポジションの方は増えなかったのが原因だそうだ。分野にもよるが、博士卒の人たちは、アカデミック・ポジションを希望する人が多いので、このミスマッチは致命的とも言える。その結果として、思うように就職ができない人たちが大量に発生したらしい。

自分の望んだ職業に就くために、可能な限り理想は追求すべきである。が、望んだような結果が必ず手に入るとは限らない。
収入が無ければ研究を続けることはおろか、生活をすることができないのだから、まずは収入源は確保すべきだろう。死活問題である。それでも、生活をかけて理想を追求したいと思うのならば、それはそれで一つの考え方かとは思う。

以前、将棋のプロ(棋士)に関する本を読んだことがある。プロの登用試験というのは年齢制限があって、一定年齢以上になると受験資格を失うそうだ。非情なように思えたが、将棋一筋に何年も費やし、結局ものにならなかった場合、本人にとって悲劇である。だから、そのための措置だそうだ。あなたの将来のためだから、将棋はここまでにして他の道に進みなさい、と。同様の措置は、「高学歴難民」に対しても必要なのかもしれない、と思う。

今の世の中、高学歴であることと、お金を儲けることは取りあえずは無関係である。お金を儲けるのも一つの才能であり、やはり得手不得手があるだろう。方法はともかくとして(親のスネをかじるというのも方法か?)将来にわたって生活が可能な収入を確保するというのは、社会人としての基本だと思うのだ。

高学歴難民の問題は、上述した棋士の他、芸術家、作家、俳優など、容易に実現しない(と思われている)職業全般について言われていことと根は同じように思うのだ。だから、生き方は単一路線ではなくて、複数用意する、alternativeの発想を是非持っていただきたいように思う。

以上

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コメント 2

履歴書の学歴

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
by 履歴書の学歴 (2011-12-23 10:29) 

yasu

履歴書の学歴さん、コメントありがとうございます。

ブログを拝見させていただきましたが、履歴書作成のノウハウをご提供されているんですね。私が就職した当時は引く手数多で売り手市場でしたが、今は数十社受けるのは有り前と聞きます。履歴書の学歴さんのサイトが学生さんたちに有効に活用されることをお祈りしております(o^^o)
by yasu (2011-12-24 11:20) 

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